−PROCESS 9−
ねじなし管(E19)と
ボンドについて

 


現在、金属管工事で最もよく使われている工法で、管とボックス類を接続するのにねじを切る必要の無いねじなし電線管です。
すべての金属管工事に欠かせないのが金属管の接地工事ですが金属管とボックスをボンド線(裸軟銅線)で接続し接触抵抗を低減します。

手順1
ねじなし電線管とアウトレットボックスとの接続です。
写真の材料は他にねじなしブッシングとねじなしボックスコネクタになります。
試験の場合は机の上ですから先に金属管にブッシングやコネクタ類を取り付けてしまいます。
写真はねじなしブッシング(管端の電線保護のため)を取り付けていますが出っ張ったビスがロックねじです。
施工条件ではまず間違いなく「このねじの頭をねじ切りなさい」とあるはずですから頭が取れてしまうまで締めこみます。
上手くいかない人は最後にプライヤなどを使うと簡単です。
手順2
ご覧の通りに頭がねじ切れます。
ねじなしボックスコネクタに管を差し込みます。
ねじなしのコネクタ類は新品ですとロックねじを少し緩めないとそのままでは管が引っかかって入りません。
取り付け方はブッシングの時と同じでロックねじを頭がねじ切れるまで締めこみます。
ロックねじの下にあるねじが金属管用のアース端子(ターミナル)です。
ボンドはここから取ります。
手順3
ご覧の通りに頭がねじ切れます。
コネクタの取り付けが終わりました。
この際注意するのがロックねじが必ず正面を向くようにボックスに取り付けることで、ブッシングとコネクタのロックねじもご覧のように並べて取り付けておきます。
ロックナットがコネクタに付いていますので取り外します。
触った感じでお解かりと思いますが裏と表があり、へこんだ方でボックスを挟み込みます。
まあ、丸いもの同士で挟んでもしっかり締められませんから心配はないですね。
手順4
ロックナットをボックスの内側にあてがい、外から管を差し込んでナットを掛けて締めていきます。
ロックナットの方を回し難い場合は金属管を回せば簡単に締まっていきます。
ただし最後はロックビスが上に来るようにしてください。
ロックナットをプライヤでしっかり締めて回ったりぐらついたりしないようにします。
手順5
試験中によく忘れるのがブッシングの取り付けです。
後からだとよく忘れますのでこの時に取り付け終えておきましょう。
ブッシングはユピロン製(樹脂製)が多いですから指で簡単に取れない程度に締めておきます。
金属管とボックスの接続が終わりましたが、接地工事を施すときはこのまま手順6に進んでいきます。
手順6
裸軟銅線が30cmほど与えられるでしょうから端をペンチ幅で折り曲げしっかりと潰しておきます。
折り曲げたらペンチでご覧のように挟んで端子に差込易いようにしておきます。
このくらいはきちんと潰してください。
手順7
折り曲げた部分を端子に差し込みます。
差し込んだらドライバーで締めるだけで接続できますが、必ず電線は端子のベース(線を挟み込む板状の部分)から反対側に電線の頭が出るほど差し込んでください。
接続が終わったら電線の反対側をボックスの穴からボックス内に差し込みます。
穴がたくさん開いていますのでどれに差し込んでも良いのですがちょっと小さめの穴(1個だけある)には端子ねじを固定しますので避けてください。
裸線のボックスに差し込んだ部分で輪をつくり、付属しているボックスへの電線固定用のビスで線とボックスを接続します。
手順8
ご覧のように輪をつくりますが、レセプタクルの端子の輪より少し小さめの輪にしてください。
付属のビスを見れば解ります。
ここでも当然輪の方向は間違えてはいけません。
必ず時計方向に巻きつけた状態にしておいてください。
ビスで裸軟銅線(ボンド線)を固定したところです。
完成例
これで完成です。






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